有言実行

心を突き動かすのはこうゆうことを知った瞬間かもしれない。

沈んだ心も塞がれた気持ちもパッと目が冷めるのは

身近な誰かの言葉だったり、行動だったりする。

 

前から思いやりのある”イイ男”だとは思っていたけど、撤回したい。

”有言実行の出来るイイ男”に。

 

現在、一級建築士の友人が福島へ単身赴任していると聞いた。

震災で被害にあった方々に支払われる保険金の手続きを迅速にするため、

査定役として一級建築士が必要だという保険会社の募集に彼は手を挙げた。

そして、たった3人の福島県担当に選ばれたのだ。

これは運命なのだろうか?

全てのことが偶然ではなく必然なのだとしたら、友人は選ばれるべくして

選ばれ、福島にいる。

 

そうか、そうゆう役立ち方もあったのか!と目から鱗でしたが、

私には一級建築士なんて資格はないし、こうゆう活動をしている人たちが

いるということだけでも知ってもらいたくて、本人の許可を取って、

FBの日記を転載させてもらいました。

 

あの日から何をしたら良いのか、何をすべきか、をずっと考えてきた。

行動に移したこともあったけど、それは本当に些細なことだった。

自分の考えは大きく変わったのだから、友人の様に”有言実行”に

移せる何かを見つけたい。

 

中略等なしで全て記載しています。

是非、読んで、知って、あなた自身で考えて欲しい。

今のこの日本について、これからの日本について。

 

本日も労働が終了しました。

ここへ来てもうすぐ二週間が経ちます。
二月下旬、災害派遣の現場調査スタッフを某保険会社が緊急募集しており、

講習に参加しました。震災や異常気象などで被害に遭われた方に一刻も早く

保険金を支払う為に一級建築士を募集しているという事でありました。
僕の職業は普段意匠設計でプランニングをしたり、耐震補強とともに

リノベーションをしたり、官公庁関係の仕事やここ数年ではマンション

大規模修繕のコンサルタント業務など幅広いのですが、所謂サービス業であります。


3.11の衝撃以降、兼ねてから人の為になる仕事をしたいと思っておりましたが、

今回は2月中旬に関東圏を襲った大雪による被害が多発し、東京、神奈川、埼玉や

私の派遣された福島も大雪による被害がとてつもない状況です。

雪の被害では人命に関わる事はあまりないですが今回は万が一震災や

異常気象によって広域災害が起きた時に自分も出来ることをしたいと言う事で、

勉強の為にこの仕事に参加してみることにしました。
入門編には丁度良いかと、家を失った方々などを一刻も早く助ける事が出来たなら、

私も少しは役に立てると思っています。

派遣先が福島になった時、最初は躊躇しましたが、震災以降、何の役にも立ってない

自分が福島の方々と働き、何かを感じたり、また同じ日本人の同志として

助け合わなければならないという考えを実行する時が来たんだと思いました。

3000人余り東京でも建築士が募集された中で福島はたった三人、

この枠に僕が選ばれたのも何かのご縁だと思います。

仕事の内容としては少々思っていたものとは違っていましたが、保険金請求の

あった被害状況を建築士が鑑定し、加入している保険内容と照らし合わせながら

見積書を精査、適正な損害金額を算出して被保険者の方々に説明する。

金額の根拠や保険内容を説明しながら協定を結ぶというもので、所謂保険屋の

手下みたいなもんです。

ロクな講習も受けずに全く見たことのない保険の書面を一日目から査定させられたのには、

強引過ぎるだろうと少しカチンと来ましたが、プライドがあるのでなんとか

三日程度で大方頭に叩き込む事が出来ました。

そんな中、保険会社のスタッフから色々な質問を受けながら建築的な観点で何かを教えたり、

頼りにされたり、また全く初めてやる仕事内容に今は面白さを感じています。

最初の一週間は一日あたり約10件程度の処理率でしたが、
今では一日約20件もの事故の処理を敢行出来るまで慣れてきました。
一分一秒を大切に猛烈に仕事をしています。
そんな中、お客さんに電話越しで感謝して戴いたり、怒られたり、毎日沢山の方々と電話越しで触れ合うことがとても有意義で楽しいです。

こういった企業で働いた経験も今まで無かったですし、災害対策本部という

この臨時の部署で働く事に新鮮さを感じています。

部署の方々とも冗談を言いながら和気あいあいと仕事をこなしています。

一級建築士の人工はなかなか高いので、ギャラも結構貰えます。
お金が問題では無いですが、これで会社にそこそこの収入が入るのであれば

一石二鳥であります。

また、福島の方々は独特のゆるさと温かさがあり、その感覚の中で自分の東京での

ギスギスした感覚もほどけて、日々心を平穏に保ちながら過ごしていますが、

昨夜は部署の飲み会でありました。
同じ立場の建築士で50位の方がいて、良く、ズレてるな、ひがみが強い人だなと

私は感じていましたが、昨日はバーで明らかに僕に突っかかってきていたので

流石にキレそうになってしまい、胸ぐらを掴むとこでしたが、相手は二級建築士

私は一級建築士、しかも年下、ひがむのも少し分かるなと思い、

グッと堪えようとしましたが耐え切れず「挑発してるんですか?」と一言いって

後は黙って一人で飲んでいました。

久々にマズイ酒でした。

怒りは自分の心が後退する事なので今はそのひと言を言ってしまった

自分の甘さに反省していますが、今朝相手が謝ってきたので僕は恐らく間違って

なかったんだとも思います。


まあ、何事もなかったかのように紳士的に今日は彼に接する事が出来たので

安心しています。

また、こちらはまだ放射能も高いので健康には気を付けていますが、

食事は全て外食なので防ぎようがありません。

ただ最近お気に入りの定食屋が見つかりました。

まるで山奥の旅館のような炉端焼きのお店ですがおばちゃんの笑顔と

テンションが素晴らしい塩梅でおじちゃんが本当に美味しい料理を作っています。

見付けてからここ五日間、毎日昼飯を食っています。
日替わりは一種類しかなく毎日違うメニューになります。

多少の内部被曝はあるでしょうが、美味しいご飯を美味しいと思いながら

感謝して食べる事でそんなもの吹き飛ばしてくれる。
バランスの良い食事とポジティブな心を保つことで放射能なんて吹き飛ばせるし、

病気からも身を守れるだろうと確信して生活しています。

今は福島の方々とこうして日々を過ごして新たな感情が芽生えた事、
今この境遇にいれることに感謝しています。

まだ寒さの続く郡山ですが、私は健康になって東京へ帰ります。

自分の人生のターニングポイントでもあるのかな、良い経験を積んで東京へ

帰るつもりです。

真っ直ぐに立つ木のようになりたい

それでは洗濯をしてサウナに入ったらおばちゃんに会いに直木(すぎ)へ行って来ます。

皆さんも良い夜をお過ごしください。

それでは